小島 力 こじま ちから



1935年〜2022年

福島県葛尾村郵便局に就職
反原発運動・労働運動・音楽運動
10代より詩作活動を続ける

2011年3月12日原発事故により避難生活

「葛尾村原発賠償集団申立推進会」を組織し活動





「故郷は帰るところにあらざりき」
原発避難10年の闘い

2021年10月15日

西田書店

1500円+税

「しょうがあんめぇ」と言う方言がある。自分の手の届かないところで、決められた運命をうべなうため、諦めの言葉である。とは言え原発事故に対して「起きてしまったことは仕方がない」と、放り出してしまっていいのか。人為で引き起こされた「原発事故」を、あたかも天災でもあるかのように「しょうがあんめぇ」と諦めてしまっていいものか。

未曽有の原発事故に関して、周囲に同調して口を閉ざしてはならない。歴史を書き換えようとする勢力をおもんばかって、「声なき声」を圧殺させてしまってはならないのだ。それがこの書を著した、唯一の理由である。(「あとがき」より)


 まえがきにかえて  詩篇「蟻たちの塔に寄せて」

 1,原発破綻
 2,初めての一時帰宅
 3,高松に歌う
 4,五人のデモ
 5,原発事故賠償とは
 6,一年四か月目の一時帰宅
 7,雪降る結成総会
 8,斎場「洸琳」にて
 9,歌との結びつき
10,詩集発行と現地ツアー
11,ADR和解案提示(1)
12,ADR和解案提示(2)
13,レッドトライアングル
14,新居をもとめる
15,住民説明会の顛末
16,我が家除染と村長交渉
17,避難指示解除
18,五年目の訣別
19,三〜四回目の現地ツアー
20,さらば武蔵野市

 手渡されたもの 秋沢陽吉

 あとがき






「詩集 わが涙滂々」
原発にふるさとを追われて

2013年5月10日

西田書店
1400円+税