小沢信男


1927年〜2021年

日大芸術学部在学中に花田清輝
に認められ、翌年新日本文学会に参加

以後、小説詩・俳句・評論・ルポルタージュなど多ジャンルにわたる執筆活動を展開


「労働者文学賞」選者 1989〜2005年




「新日本文学」の60年

2005年11月30日

編集代表 鎌田慧

七つ森書館


「新日本文学会の半世紀」小沢信男

「こんなふうに「新日本文学」は、労働者作家たちを

とりわけこの時期はつぎつぎに誕生させたんです。

藤森司郎、向坂唯雄は動力車、徳留徳、清水克二

は全逓、小谷章は全電通……町工場にも、一匹狼

もいて、旋盤工の芳川幸造。九州のトラック運転手の

揚野浩。さかのぼればペンキ職人の九鬼高治、なお

健在で噺家の名人みたいな人ですよ。」


       

 


 俳句世がたり

  2016年12月20日

岩波書店

1、神田川祭の中をながれけり

2、津浪の町の揃ふ命日

3、風船爆弾放流地跡苦蓬

4、万緑の中や吾子の歯生え初むる

5、好きなものは玻璃薔薇雨駅指春雷

6、様々な人が通つて日が暮れる

7、天狗住んで斧入らしめず木の茂り




本の立ち話

2011年3月6日発行
西田書店

立ち話した人たち

永井荷風・阿部定・深沢七郎・橋本夢道・

本多秋五・安住孝史・佐多稲子・川田順造

山田稔・斎藤美奈子・亀山巌・清水克二

長谷川四郎・小関智弘・花田清輝・木村まき

安藤鶴夫・川崎彰彦・小津安二郎・秋山清

伊藤桂一・菅原克己・武井武雄・谷川俊太郎

水木しげる・辻征夫・小沢昭一・小沢信男







通り過ぎた人

2007年4月9日発行 

みすず書房

新日本文学とはなんだったのか。井上

光晴、小野二郎、藤田省三ほかの

ペーソス豊に描かれた追悼録から、

戦後を代表する文学運動体の盛衰

が浮びあがる。



「ぼくの東京全集」 2017年3月 ちくま文庫

「私のつづりかたー銀座育ちのいま、むかし」 2017年2月 筑摩書房

「捨身なひと」 2013年12月 晶文社

「東京骨灰紀行」 2009年 筑摩書房 (朝日新聞「ゼロ年代の50冊/第8位」

「悲願千人斬の女」 2004年8月 筑摩書房

「松倉末吉、富田木歩、鶴彬」 2002年8月 イー・デー・アイ

「裸の大将一代記・山下清の見た夢」 2000年2月 筑摩書房

「んの字 小沢信男全句集」 2000年4月 本とコンピューター

「定本犯罪紳士録」 1990年10月 筑摩書房

「東京の池」(富田均共著) 1989年12月 作品社

「書生と車夫の東京」 1986年3月 作品社