高橋省二 たかはし せいじ 社会人講談師 高橋織丸 憲法寄席 |
【HPコラム 2024・5】 「講談のすすめ」 北とぴあ 5月19日(日)12時15分 ご案内 ご多忙の毎日をお過ごしのことと存じます。 私が長年学んできた講談教室(神田香織主宰講談サロン「香織倶楽部」)も、のべ早17年目を迎えます. 今回の発表会には、この教室から飛び立ち、目下プロの講談師として活躍中の2人が特別出演してくれることとなりました。(「前座」の神田おりびあんさん、「二ツ目」の神田伊織さんです。) 扨て、今回の私の出しものは、古典講談の中でも、趣味・道楽が功じて出世するという武家社会の中では、稀有なお話です。演者が、いや登場人物が冷汗をかきながら懸命にやればやるほど、お可笑な方向に話が発展し、講談では珍しい笑話です。と同時に、お目出たい出世の物語です。 「中入り」後からご来場の方は、少し早目に席を確保頂ければと。会場は客席の数は多いので、大丈夫だとは思いますが。 なお同封のチケットには、必ずご自分の名前を記入して、受付(当日清算の方は)にて、木戸銭を支払ってご入場頂ければと。 *ご家族・ご友人同伴で、チケット追加の方は、出来うるだけ、事前に、私の方にご連絡頂ければ、受付に用意させて頂きます。 2024年4月吉日 高橋織丸(高橋省二) |
「日曜に想う」有田哲文 訴え届ける選挙演説 必要なのは 古くからある講談をもとに、経済格差への怒りを織り込んだのが社会主義者の堺利彦(1871〜1933)だった。「社会講談」と銘打って雑誌に載せた物語には、貧しい人を相手にしない医者や機織りの女性たちを搾取する豪商などが出てくる。堺の作品をいまも高座にかける社会人講談師高橋織丸さんによると、その筆致に芝居心を強く感じるという。「芝居や歌舞伎、講談を相当みていたに違いない。どうすれば庶民に訴えが届くのかを常に考えていたのではないか」 『朝日新聞』2023年4月16日(日)朝刊 |
『講談で核を語る』 DVD 送料込み1000円 @ 2020年9月11日霞が関経産省前 「テントひろば」での辻講談のライブの模様 A 2020年9月13日神田香織講談教室 自主発表会の模様 |
核問題を語る社会人講談師 張り扇で釈台を「パパン!」とたたき、話術によって物語をリアルに紡ぐ講談。プロではない社会人講談師として、核問題にまつわる創作講談を発表してきた。東京都内の区役所を定年退職した後、興味のあった講談で一芸を身につけようと、講談師・神田香織さんの教室に入った。翌年にデビュー。各地に出向き、高橋織丸の名で高座にあがる。 終戦の2年後に広島県で生まれた。被爆者の父は多くを語らなかったが、髪が抜けたり、体がだるくなったりするたびに、病に侵される恐怖を口にしていた。2011年に福島で原発事故が起き、ボランティアとして現地に通うようになった。「放射能が体に入っているから子供を産めるか心配」「結婚は敬遠されるかも」。不安を抱え、差別におびえる人たちの姿が父と重なった。終わらない核被害を前に、考えた。「庶民の怒りを代弁するのが講談の役目。大衆性があるから若い人にも聞いてもらえるかも」 新作は、米国が1954年に太平洋のビキニ環礁で行った水爆実験をテーマにした。日本の漁船も被爆し、多くのマグロが捨てられた。話は、原水爆反対の署名運動が全国に広がり、「平和利用」という名のもとに原子力発電が推進された歴史へと続いていく。「原爆と原発は無関心じゃない」。そんな思いを込めている。 (朝日新聞 朝刊「ひと」 2020年3月2日) 文・写真 西村奈緒美 |
【HPコラム 2021・9】 |