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労働者文学会 
労働と生活にねざした文化
                      
                      



田中 透
 


【HPコラム 2025・6】
近況報告

 

△今年4月、ウェブ担当のMさんから連絡があり、「君の作品をまたHPコラムに載せたいので、何か書いて欲しい」とのこと。そこで、あれこれ考えた末、前回は『自己紹介』でしたので、今回は『近況報告』にしました。
△昨年7月15日に食品(だし)製造会社を辞め、翌日(16日)に交通誘導の会社に入りました。その理由は、毎月の給料が手取り13万円前後ではとても暮らしていかれなかったから。もっとも、その後、現在の会社から15〜18万円もらっていたのですが、今年に入ってから少しずつ仕事が減り、ここ数ヶ月は9〜12万円しかもらっていません。
△私の場合、仕事のある日は5時に起き、朝飯を食べ、弁当を作り、現場には7時30分頃着くようにアパートを出ます。
△誘導員の勤務時間は8時から17時まで(休憩は12時から13時まで)になっていますが、朝の通勤通学時間を避けるため、じっさい工事は8時30分から始まります。
△作業人員は、たいがい1人か2人で、3〜5人の時もあります。
△業務内容は、片側交互通行や通行止めといった車両、歩行者の誘導ですが、作業員さんを見守ることも大事な業務です。とはいえ、実情はかなり複雑でして、ダンプカーや重機の出入りに合わせ、歩行者はいないか、一般車両は来ないか、と周囲の安全を確認しながら、矢印板やセーフティ・コーンを置いたり取ったりしています。
△先日も3人で片交をしていて、私は工事区域の中程に立っていたのですが、何をしたらいいのか、まったく分からず、とりあえず様子を見ていると「何ぼーと突っ立っている!」「早くあのコーンを動かせ!」と先輩たちから怒鳴られてしまいました。こんな調子ですので、先のことを思うと、不安です。

 

【HPコラム】

自己紹介

(おくればせながら入会のあいさつ)

 皆さん、ごめん下さい。
 昨年の4月に賛助会員として入会した田中透です。新潟県三条市在住の56歳の独身男性、同じく8月から同市栄地区にある食品(だし)製造工場で非正規社員として働いています。
「労働者文学会」の存在は約30年前に某公募誌で知ったのですが、当時の私はまだ、いわゆる「労働者意識」がなかったので、文学賞に応募することはおろか、雑誌を購読することさえ考えていなかったのです。
 ところが、8年前、仕事のことで私が「九条の会・三条」の先輩に相談したところ、その方から「良かったら入らないか?」と誘われたのが(個人で加入できる)地域合同労働組合「えちごユニオン」でした。面白そうなので加入してみると、何人かの先輩と知り合うようになり、その中のお一人から「良かったら読まないか?」とすすめられたのが「週刊新社会」でした。試しに購読してみると、時々第8面の下段に雑誌「労働者文学」の広告が掲載されている。興味はあるものの、どうしようかなあ、と考えているうちに、あっという間に月日が経ったので、4年前の退職を機に事務局に問い合わせ、定期購読を始めました。その後、文学賞に2度応募するようになると、今度は事務局長のSさんから「良かったら入らないか?」と誘われたので、これも何かのご縁と思い、事務局に会費を送りました。
 今回、こうして皆さんから書く機会を与えて下さったので、あまり気負わず、少しずつ書いていこうと思います。
 ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。