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労働者文学会 
労働と生活にねざした文化
                      
                      



 
2025年1月27日 159
 「川柳」

 途切れなく 両手にジョーカーちらつかせ

 アメリカファースト諸行無常の金の舞い

 アサド去り油田を去らぬ星条旗

 西部劇のように砂漠をゆく戦車

 議事堂は明けても暮れてもカネ選挙

 賃上げをやって物価で倍返し

 階級を日々胃袋で学んでる

 贅沢に白菜一つ丸買いし

 再稼働すれば治せぬ依存症

 介護料もんじゅ一日4千万

 砂の杭無駄になっても金の杭

 剥がされて珊瑚も人も移植され



 「笑歌」

 通りゃんせ

 一

 通りゃんせ 通りゃんせ
 ここはどこへ 行く道じゃ
 原発さまと 繁栄じゃ
 冗談よして 下しゃんせ
 信じないなら 仕事ない
 この子の未来が 大事です
 危ない道は ごめんです
 いまはよいよい  あとあとこわい
 こわいながらも
 通りゃんせ 通りゃんせ


 二

 通りゃんせ 通りゃんせ
 ここはどこへ 行く道じゃ
 鬼ヶ島の 征伐じゃ
 冗談よして 下しゃんせ
 お国のための 鬼退治 
 この子の命は あげません
 行けばこの子が 鬼になる
 行きはよいよい  帰りはこわい
 こわいながらも
 通りゃんせ 通りゃんせ