本文へスキップ

労働者文学会 
労働と生活にねざした文化
                      
                      



 
2025年5月26日 161
 

「川柳」

 銃先に九条 武器の見本市

 性能は論よりガザと死の商人

 ウクライナされた援助がいま鎖

 G7不協和音に出る本音

 挨拶の天気にコメが仲間入り

 水田は農の苦渋の顔映し

 朽ち果てず治安維持法から新芽

 武器見本市 首相中国脅威ぶつ

 電力も軍需の株も首相もち

 事故るまで撃ちてし止まん再稼働

 軍拡に必要な敵 米が決め

 アメリカの領土拡張辺野古沖

 
 5月22日、石破首相は幕張メッセで開いている武器見本市で講演し、「中国が東・南シナ海で一方的な現状変更の試みを継続している」と批判した。会場にはイスラエルやウクライナの軍事企業が多数参加。
 
 
 「もう費用はいくらでもいいから、持ってきてください、すぐに!」東電担当者は興奮して言った。14年前の3月、電源を失った福島第一原発は水素爆発を起こし、自衛隊ヘリや消防ポンプ車、コンクリートポンプ車の放水で核燃料を冷やすのに必死だった。しかし核燃料が保管されている50mある原子炉建屋の最上階のプールにうまく注水できなかった。水位は下がっており燃料が露出すれば東日本壊滅の大惨事。
 それを知った中国の建設機械企業は、世界一長い62mアームのポンプ車があることを知らせた。そして発注先のドイツの了解を得て、福島に届けた。一億五千万円のポンプ車を送料もふくめ無料で届けた。
 報道はポンプ車を「大キリン」と呼び、活躍は動画でも流したが、中国からの支援や無償協力ということは知らせなかった、気がする。