再会の予感

うーちゃが月に旅立ってしばらく経ったある日の午後、ふっと何かを感じました。
「動いてる!うーちゃが産まれてるのかもしれない。」

目を閉じても何かが見えているような感覚。
薄暗いふわふわしたところで、何かが動いている。
日々静かに平和をモットーに過ごしている私は、胸騒ぎなどほどんど感じることはありません。
けれどもこの感覚は3日ほど続きました。

うーちゃに違いない。
私は素直にそう感じることにしました。

 東京店に通う

その日の週末、うさぎのしっぽ東京店へ行きました。

「○月×日に産まれている子はいますか?
かくかくしかじか・・・あを◎いえ□△j;lん◎・・・」
と理解不能な言葉を口走り、最後に自信たっぷりに「感じたんです!」と。
(旦那は恥ずかしがって隠れていました。)

お店の方は、困惑した様子でしたが、
産まれた子が販売されるかラビトリーに残るどうかは、今の時点では何とも言えないこと、
また、日が浅いことにより、情報が入っていないことを教えてくださいました。

その日は、「情報が入ったら電話ください。」ということにして、
予約票に”○月×日生まれならうれしい”と付け加えて帰りました。

 横浜店に通う

次は、横浜店へ行きました。
横浜店ならブリーディングハウスに近いから、何か分かるかもしれない。

ここでもまた同じように説明し、予約をしました。
はっきりしたことは東京店同様に分かりませんでしたが、僅かな手ごたえを感じました。
お店のアイドルうさぎが1ヶ月前に繁殖をして、子うさぎが産まれている、かもしれない・・・。

その日から、ドキドキ心配な日々が始まりました。
「産まれてなかったら”いません”てはっきり言えるのに、
言えないってことは、産まれているってことだよね。
うーちゃがせっかく産まれたのに、お店に残ることだけは阻止しなくちゃいけない。」
そんな会話を旦那と何度もしました。

色は?性別は?兄弟がいたらどの子だろう?、違う子を選んでしまったらどうしよう・・・

そして、次の週末もお店に行きました。
すると、指定の日の少し前にBKNトータスが2匹産まれている!ことが分かりました。
それから、性別が分かるまで、お店に何度か電話をしました。
「2匹ともオスです!」とのこと。

あ〜どうしよう!またさらに悩める日々。どちらか選べるか不安でした。
見学の日を決めて、その前日、なんと、1匹はメスだったことが分かったのです。
オスは1匹。
「その子にします!」
心の中では決めていました。その子を断る理由は何もない。

 再会シミュレーション

(再会シーン)
私 「うーちゃ?うーちゃなの?」
うーちゃ (寄ってくる)「ママだ〜!」
私 「うーちゃなの〜!会いたかった〜!」(号泣)

こんなシーンを幾度となく想像し、道を歩いているときも、電車に乗っているときも、
声に出てしまったり、涙ぐんだりしていました。

が、実際は・・・。

 再会1日目

お店で2代目うーちゃを初めて見たとき、
うまく言えませんが、「あ〜良かった、うーちゃだ」と自然な感覚でした。
その日に契約をして、心配と不安を抱えたまま帰りました。
うーちゃの方がよく分かっていないことが、少し寂しかったのかもしれません。
(当然ですね。)

家に帰ってから写真を見て驚きました。そっくりなんです。
 
(左:初代うーちゃ、右:2代目うーちゃ)

 再会2日目

週末しかお店にいけないので、次の日の日曜日も行きました。
うーちゃは昨日とは違って、元気な様子。

なんと、私が顔を近づけると寄ってくるのです。
抱っこしていた時にも、「うーちゃ」と呼ぶと、私の顔を見上げてくれました。

 

子うさぎでここまで反応の良い子は初めてでした。
私の不安は、確信に変わりました。


うーちゃだ!うーちゃに違いない。

 
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