ヨーロッパの南、ライン国に一筋に細い川が流れ、この川をさかいに、小さな国は東と西にわかれ対立していました…
このころは、小さな子供たちも行き来できるほど、監視の目は厳しくありません。
ふうせんが飛んでいったことで出会った東のジャーニ西のロッティ
 
幼い頃かわした約束は、
14才になってリーブル音楽学院に入ることでした。
合格すれば、東も西の人も入学できるからです
 
ある日、リーブルへ行った二人は、銅像に背の高さと名前を彫り婚約します。そして、約束の指輪を渡す日に、東の政府が川をうめ、高い塀をたててしまい、通行禁止! 監視にけがをおわれながらも、シャーニは指輪をロッティになげます。
 
おいでよ。必ずリーブルへと…残されたのは、甘い初恋と約束の指輪だけ…
 
そして7年、ロッティは14才、約束通り、東のリーブルへ入学試験を受けに行きます。
 でも、このリーブルもやはり東と西に対立にしていて、寮も生徒会も別、教室さえも半分にわかれ、お互いの陣地にはいったら丸坊主にされてしまいます。
 
さて、ロッティはジャーニに会えるのでしょうか
 
さまざな対立のなか、二人は愛をそだてて、ライン国を一つにします。
もう一気に読んでください。
ストリーの展開の早さ、脇役との出会いで、二人は、どうなるの?と、わくわくします。
 この話は、ベルリンの壁が崩壊する前、1972年に週刊少コミックで連載されました。大人になって、ベルリンの壁のニュースを見たとき、本当に壁を崩している向こうにジャーニがたっているようで、涙が止まりませんでした。そして、この壁を越えようとたくさんの人がチャレンジしたことも知りました。きっと、ロッティとジャーニのような恋物語も本当にあったのではないでしょうか。
 
 
今も、ずっと心に残っている作品です。
 

子供の頃に知った歴史と場所
今でも、行ってみたい国
ベルリン
上原先生の漫画は、たくさんのことに興味もたせてくれた。
(乗馬もスケートももう無理だけどベルリンは、いつか行けるかな・・・)
中でも「天使のセレナーデ」は、
暖かいものを学んだ作品です。