『南溟』

12号

2022年3月15日

『南溟』同人会

編集委員

平敷武蕉・吉浜スミエ・真壁朝廣

700円



……してみると、役者は少し違うが、日米の植民地的軍事支配を受け入れて今後も屈辱的生き方に甘んじるか、それとも、あくまで軍事基地支配に反対する原則を貫いて、主体的な沖縄の理想を求めるか。明治の頃から、この島への支配の構図と島人の苦悩と確執を巡る精神構造は変わっていない。これが、日本「復帰」五十年をむかえる沖縄の現実である。(あとがき・平敷武蕉)