ルイの運命

 

それは、黒髪として生まれたことから、静かに流れだしました。

 

ルイの父は、兄〔レドの父〕が病弱のため、兄の変わりに、日本へ花嫁を探しに行きます。

だが、黒髪の娘を受けいれることはできず、国の掟を強引に破り、

兄は、金髪の島娘〔王妃〕と結婚してしまった。

 

黒髪の娘〔奈津子・亜樹の母〕は、弟と結婚して、それぞれルイとレドが生まれた。

やがて、国王の祖父が死ぬと・・・跡継ぎ問題となり国が二つにわれる。

この国では、長男が跡継ぎと、

いいえ!黒髪の花嫁を無視した兄王子に資格はないと・・・

弟夫婦は、日本へ帰るからと身をひくが・・・国民にみつかり両親は、殺されてしまう。

 

生き残ったルイは、悪人サモイに育てられて、おまえの親を殺したのは

レドの父・国王とレドの母・王妃と教えられて、憎しみと孤独の生活がまっていました。

レドに恨みをはらすべきために、亜樹を拉致して

花嫁して、王子となろうとしていました。

 

ルイは、レドに命をうばうほど、難問をあたえますが・・・・

レドは、一つ一つ困難にまけず解決していきます。

二人の間には、亜樹がいたために、少しずつ運命が変わっていくのです。

 

そして、亜樹の母は、実はルイの母・奈津子とわかり、二人は兄弟と新たに

ルイの苦しみが生まれていくのでした。

 

ルイは、亜樹の優しさと一生懸命さに引かれて、孤独と苦しみが消えかけていたのです。

本当の親は!? 亜樹の母親は!? 亜樹とおなじように、黒髪の花嫁!? と・・・

いらいら・わくわく・どきどきしました。次らか生まれてくるテンポのいい物語に、

少女コミックの発売日が、まちきれない毎日だったです。

 

それは、ルイが黒髪で生まれてしまったことから、すべての運命が動きだしていく

もう一つのルイの切ない物語です。