- (1)ボールベアリングとメタル軸の発熱比較
- 右写真のテールユニットのモーターをボールベアリング(以下ボール)の物とメタル軸受(以下メタル)の物で発熱温度を比較した。
- 発熱測定箇所は、モーターを保持するブラケットとローターとした。
- 測定には(下の※記事)の放射温度計を使用した。
- a)経過時間後の発熱温度と回転速度(表1参照)
- 電圧設定はメタル、ボール共に同じにし、時間は60秒を目処にした。
- メタルの方が高温で、スティック3/4では30~50秒で60度以上になった。これはメタルの方が、回転速度が7~15%程度速いことから、それに伴う温度上昇とも考えられる。
- ブラケットとローター表面の温度には殆ど差が見られない。
- b)時間推移による発熱温度と回転速度の変化(グラフと表2参照)
- 温度上昇は放物線状にサチッていく。
- 同じ設定条件で測定してもボールの方が回転速度が遅く発熱温度も低い。これでは発熱温度の比較にならない。そこでボールの回転速度をメタルに概ね合わせて測定したのがグラフの朱色線で、ボールの方が発熱温度が低くなっている。
- c)モーター選択
- 今後はボールベアリングモーターを使うことにする。
- (※記事) 近接測温のため放射温度計を改造
- 超小型モーターの発熱温度を測定できる安価な測定器を探しているが見つけることが出来ていない。
- 今回思い切って、 放射温度計の検出部カバーを切除し、検出素子を露出させ、素子先端より1.5mmまでの金属カバーをつけて近接で測定できる形にして検証した。
- 温水の入った容器表面温度を容器との間隔を変えて測定(下表3の写真)し、温水内の棒状温度計との差を調べた。
- 下表3 に示すように間隔を3mm採れば実温との差10℃以内で目安ぐらいには使えそう。取り敢えず使ってみる。
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テールユニット
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